伝説の名車復活!

近頃よく噂になっていましたがトヨタの名車スープラの新型が数年ぶりに発売するみたいですね。
ジュネーブモーターショー2018のプレスカンファレンスにて、トヨタは新型GRスープラレーシングコンセプトを世界初公開しました。
トヨタは2月に「トヨタのアイコン的スポーツカーの復活を示唆するレーシングマシンコンセプトを発表する」とアナウンスし、これが復活する新型スープラになるのではないかと多くの人が予想していました。
トヨタ スープラは、1978年に日本では「セリカXX(ダブルエックス)」で初代デビュー、北米モデルでは「SUPRA(スープラ)」の車名で発売され、3代目の70型へのモデルチェンジから日本国内販売モデルも北米モデルと同じ「スープラ」となりました。
当時は、バブル景気の最中で高級スポーツカーが人気を博し、特にスープラはトヨタのスポーツカーのフラッグシップモデルとして注目されていました。
しかし、バブル崩壊後のスポーツカーの人気低迷の影響を受け、4代目A80型スープラを最後に、2002年に生産を終了しました。
その後、2012年にトヨタの名車、カローラレビン / スプリンタートレノのAE86型、通称ハチロクの名を受け継いだスバルとの共同開発車「86」がデビューすると、かつてのファンを中心にスープラの復活の声が高まりました。
2014年には、トヨタがBMWと共同で新型スポーツカーを開発していることが明らかになり、新型スポーツカー「FT-1」コンセプトを発表、2017年に入ってからは無数のプロトタイプがヨーロッパを中心にテスト走行する様子がスクープされ、スープラ復活の噂で盛り上がりを見せていました。

トヨタ新型GRスープラ レーシングコンセプトのエクステリア(外装)
トヨタ新型スープラ レーシングコンセプトは、「ロングノーズ&ショートデッキ」の伝統的スポーツカーのフォルムです。
コンパクトなボディには、レースの最前線で使われる軽量かつ高剛性なカーボン・コンポジット材などを採用。
右に大きく張り出したフェンダーや大型リヤウィング、リヤディフューザーは、空力性能と走行性能を考慮して開発されました。

トヨタ新型GRスープラ レーシングコンセプトのインテリア(内装)
トヨタ新型スープラ レーシングコンセプトのインテリア(内装)は、レーシングコンセプトカーらしく軽量化された最低限の装備のみが搭載されています。
後方確認モニターがついたダッシュボードやレーシングシートに加え、パドルシフト付きステアリングホイール、コラム、ペダル、ロールケージなど、各種レース用装備を組み込んでいます。

トヨタ新型スープラに採用されるエンジンとスペックを予想

3月6日に発表されたトヨタ新型GRスープラ レーシングコンセプトは、その車名のとおり市販モデルではありません。
復活する新型スープラの市販モデルに、どのようなエンジンが搭載され、そのスペックがどうなるのかをMOBY編集部が情報収集し、いくつかの予想しました。

トヨタ新型スープラのエンジン予想① BMW製エンジン

新型スープラは、BMWと共同開発となっていますので、BMW製の最高出力190PS、および250PSのスペックをもつ、2.0L直列4気筒ターボエンジンをベーシックなモデルに搭載、ハイパフォーマンスモデルでは、最高出力が400PS弱に達するだろうと噂されている、直列6気筒ツインターボエンジンが搭載される可能性があります。
これらのエンジンは、新型スープラの共同開発車、Z4のエンジンの採用予想でもあります。

トヨタ新型スープラのエンジン予想② トヨタ製エンジン

トヨタには、レクサスの複数モデルにも搭載されるV型6気筒「GRエンジン」のシリーズがあり、新型スープラに、このうちの2.5Lターボエンジンが搭載されるという噂があります。
また、ハリアーなどに搭載される200PSを優に超える直列4気筒2.0L直噴ターボが搭載されるという噂もあります。
MOBY編集部に調べでは、現在のところ、ハイパフォーマンスモデルには、BMW製直列6気筒ツインターボエンジン、中間から下位グレードで、トヨタ製2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンが搭載されるではないかと予想しています。

レクサスLSに搭載されるV6 3.5Lエンジンが新型に搭載されるという噂も

一部の海外メディアでは、レクサスLSに搭載される、V型6気筒3.5Lツインターボエンジンが搭載されるという予想を出していました。
このエンジンは、最高出力422PS、最大トルクが600N・mとハイスペックですが、発表された新型GRスープラ レーシングコンセプトの外観から想像するに、このエンジンが採用されるとオーバースペックとなり、バランスが悪くなるような気がします。

トヨタ新型スープラに新開発「エレクトリックスーパーチャージャー」を採用の噂も

トヨタが、通常はエンジンの駆動力を動力源に吸気圧を高めて高出力を得るスーパーチャージャーに対して、モーターを動力源に置き換えた「エレクトリック スーパーチャージャー」を開発、特許を出願していることが判明しています。
新型スープラに、この新開発「エレクトリック スーパーチャージャー」を搭載するという噂も出ていますが、実用化には時期尚早かも知れません。

トヨタ新型スープラにハイブリッドエンジンが追加される噂も

一部のWEBサイトで、復活する新型スープラには、ハイブリッドエンジンモデルもラインナップに加わるだろうという情報を掲載しているところがありますが、ピュアスポーツとなるであろう市販型新型スープラには、バッテリーの置き場所やスペックを考慮すると、その可能性は低いと言えるでしょう。

新型GRスープラ レーシングコンセプトにトヨタ TS050 ハイブリッドの技術が?
欧州トヨタCEOによれば、新型スープラにはハイブリッドシステムが搭載され、それはトヨタがFIA 世界耐久戦用に開発したTS050の技術を反映して製造される可能性があるようです。
しかしながら現時点では可能性の話に留まり、確実性のある案ではないようです。
TS050には、過去にル・マン24時間耐久レースでレース終盤までトップを走るも、ファイナルラップに突入するホームストレートでポルシェに抜かれて優勝を逃したという悲劇的な逸話があります。
しかし、トヨタのハイブリッドシステムが高性能であることを示した素晴らしい成績であることは間違いありません。

トヨタ新型スープラに採用されるトランスミッションを予想

新型スープラに採用されるトランスミッションが何かについて有力な情報は得ていませんが、ピュアなスポーツカーの色合い強い新型スープラのトランスミッションには、現行のBMW Mシリーズに採用されるDCT(デュアルクラッチトランスミッション)が採用されるのが、全体的な経緯からして自然ではないかと考えています。
現在のトヨタが販売するピュアスポーツと呼べる車は86しかありません。
86は、6速MTとトルコン式ATの2つのモデルがありますが、後者はスポーツ向けとは言い難い仕様です。
また、トヨタには、ヨーロッパのスポーツカーのほとんどで採用されるDCTのラインナップはありません。
強いていえば、トヨタにはアイシン製のASG(セミAT)を「レクサス LFA」で採用した経緯がありますが、これを新型スープラに採用するより、既にレーシングカー、スポーツカーで実績のあるBMWが採用するDCTを搭載する方が無難でしょう。

「スープラ」の名称復活までの紆余曲折

2014年のコンセプトカー、FT-1の発表以降、ファンの間ではスープラの復活を期待、無数のメディアがこれを取り上げました。
しかし、2017年のロサンゼルスモーターショーで、トヨタのグループ副社長兼ゼネラルマネージャーであるジャック・ホリス氏の発言から、スープラの名称は今後のトヨタの新型スポーツカーには採用されないという見方が強まりました。
ジャック・ホリス氏は、トヨタ新型2ドアクーペには「スープラ」以外にもいくつかの名称の候補が挙がっているとのことを明らかにしました。
また、「スープラ」という名称には圧倒的なブランド力があるため、容易に使うことはできず、採用が難しいとも語っていました。
2ドアクーペのスポーツカーのというコンセプトは、往年のスープラ同じであり、実質的なスプーラ復活に、その車名が使われないとなると、失望するファンの声がインターネット上に多数流れていました。
ところが、2018年のジュネーブモーターショー出展概要を事前に発表したトヨタは「アイコン的スポーツカーの復活」と明言し、スープラの名実ともに完全復活の可能性を暗示しました。
これは、トヨタは熱烈なファンの要望に応えるかのような対応と言えるかもしれません。
また、「86」の復活で注目を集め高い評価を得た経緯も、その背景にあったのではないかと予想されました。
そしてついに、2018年3月のスイス ジュネーブモーターショーにて、名実ともに「スープラ」の復活を遂げたのでした。

トヨタ スープラとはどのような車?
スープラは、トヨタが2002年まで販売していたスポーツカーです。
初代モデルは1978年に発売されましたが、販売時の国内名称は「セリカXX」でした。
スープラという名称は海外販売名でしか使われていませんでした。
国内で「スープラ」という名称に変更されたのは、1986年に発売された3代目からです。
そのため、国内で初代スープラといえば、3代目モデル(A70型)のことを指します。
1993年、スープラは4代目(国内では2代目)にモデルチェンジし、その人気は最高潮に達します。
4代目スープラの高いボディ剛性や280馬力の強力なエンジンは、チューニングベースとしても最適で、各社から多くのアフターパーツが発売されました。
そのため、2002年に販売が終了されてからも、海外を中心にカスタムが楽しまれています。

発売当時新車価格:284~474万円

新型GRスープラの販売はGAZOO(ガズー)が行う?

2016年10月の最新情報によれば、新型GRスープラの販売はGAZOOが取り扱う可能性があるとのことです。
以前86が発売された際には86専売用に「エリア86」を設置しましたが、新型スープラの発売においても同様の試みがなされるようです。
今回発表されたスープラの正式名称が「GRスープラレーシングコンセプト」であることからも、TOYOTA GAZOO Racingのグレード「GR」から市販車が登場する可能性が高くなりました。
GAZOO(ガズー)とは、トヨタメディアサービスが運営するポータルサイトです。
スポンサーとしてトヨタのモータースポーツ事業にも積極的に取り組んでいます。
これから、メルセデスとってのAMG、BMWにとってのMといったように、トヨタ専用のスポーツブランドとして確立することを目的としているようです。

これからのスープラに期待が高まりますね!

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