日産GTR
スカイラインGT-Rと日産GTRの歴史!ハコスカ・ケンメリの特徴も振り返る
ハコスカ・ケンメリをはじめとする歴代のGT-Rから、スーパーカーでありながら「誰でも、いつでも、どこでも、その楽しさを味わえる」日本人ならではのコンビニエンスな発想から生まれた現行「日産GT-R」まで懐かし映像やオモシロ動画を交えて一挙に紹介します。
【いつの時代も人々を魅了し続けるGT-R】
最新モデルR35の最強仕様が登場
歴代のスカイラインGT-Rから現在の日産GT-Rまで、そのカリスマ性でわたしたちを魅了して止まないGT-R。
最近では2016年7月27日に、新型GT-R R35が発売されR35世代の最後にして最強のマイナーチェンジが発売開始されました。
また、約一ヶ月後の8月25日には、最強仕様となるGT-R R35ニスモも発売開始され、大きな話題となっています。
モデルチェンジの度に、日本だけでなく世界中から大きな注目を集める日産 GT-Rは、日本最強の名車と言っても過言ではないでしょう。
それでは、そんなGT-Rの成り立ちからヒストリーやエピソード、そして現在にいたるまでじっくり紹介していきます。
【GT-Rの歴史のはじまりは日本グランプリでのポルシェとの死闘だった】
第2回日本グランプリでポルシェと死闘
時は1964年。第2回日本グランプリにてわずか一周だけでしたが、生沢徹が操るプリンス・スカイラインGTが、圧倒的なパワー差のあるポルシェ904をリードしました。
これが後に連なるスカイラインGT-Rの歴史の始まりともいえるでしょう。その流れは脈々と受け継がれ、現在でも「日産GT-R」はポルシェ911とライバル対決を繰り返しています。
【7週目でGT-Rがポルシェに追いつき、追い越す】
7周目の出来事です。
ヘアピン手前でスカイラインGTがポルシェを抜いてそのままホームストレートへ戻ってきました。ざわめく観衆は総立ち状態。
観客たちを熱狂させたこのプリンス・スカイラインGTが初代スカイラインGT-Rの原点となります。
【初代スカイラインGT-R ハコスカの誕生】
古典的かつモダン、垂涎の的のハコスカ
第2回日本グランプリでポルシェと闘ったプリンス・スカイラインGT。この車を継ぐモデルとして登場したのが初代のスカイラインGT-Rでした。
1969年2月 純粋なレーシングカーR380(当時はプリンス)に搭載されたGR8型直列6気筒4バルブDOHC2000cc エンジンをベースに開発されたS20型エンジンを搭載した「スカイラインGT-R(PGC10型)」を発売。
【2代目スカイラインGT-R 希少価値の高いケンメリ】
生産台数わずか197台のケンメリGT-R
ハコスカGT-Rと同じS20型エンジンはハイオク仕様で160ps/7000rpm、18.0kgm/5600rpmをレギュラーガソリン仕様で155ps/7000rpm、17.6kgm/5600rpmを発揮。
1973年1月 「ハードトップ2000GT-R(KPGC110型)」を発売。初代同様S20型エンジンを搭載し、専用ラジエータグリル、前後オーバーフェンダー、リアスポイラー等を装備する他、ラジオが標準装備とされている。またこのモデルより以降のスカイラインの代名詞ともなるテールライトが丸型4灯となった。
【3代目スカイラインGT-R グループA譲りのモンスター】
29戦29連勝の金字塔
先代のケンメリから16年の歳月を経て復活したR32型。当時行われていたツーリングカーレースのグループAでは4年間に行われた29レースを完全制覇。
そのレーシングスピリットが市販車にも当然のことながら宿っています。スペックでは280PSとなっていますが実際にはレース仕様の600PSを念頭に開発されていたということです。
1989年5月 16年ぶりにGT-R(BNR32型)が復活した。かつてのGT-Rは自然吸気の1998cc直列6気筒4バルブDOHCエンジン(S20型)を搭載する後輪駆動(FR)であったが、R32型GT-Rでは、2568cc直列6気筒4バルブDOHCエンジンに2基のセラミックス製ツインターボ(RB26DETT型:280ps/6800rpm、36.0kgm/4400rpm)を搭載し、FRをベースとしつつも、高度な電子制御によって4輪に自在に駆動力を配分できる4輪駆動システム(アテーサE-TS)を搭載する4輪駆動車となった。
【4代目スカイラインGT-R 4ドアセダンのGT-Rも存在した】
ちょっと変わり種のGT-R
R32型の発展型がR33型。ひと回り大きな3ナンバーサイズとなり、居住性の面では改善されたが従来よりのGT-Rファンからの評価は高くなかった様子。スカイライン生誕40周年を記念して4ドアセダンの「スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」という変わり種も存在した。生産台数は442台。
1995年1月 フルモデルチェンジによりBCNR33型(*)となる。改良されたRB26DETT型エンジン(280ps/6800rpm、37.5kgm/4400rpm)を納めたフロントには桟の無いラジエータグリルにGT-Rのエンブレムを配し、リアウイングは角度変更可能なタイプを採用した。
【5代目スカイラインGT-R 最後のスカイラインGT-R】
スポーティかつ意欲的なモデル
R33型で評価が思わしくなかったボディ周りを凝縮、スポーティさに回帰して剛性も高まった最後のスカイラインGT-R。外観からもよりスパルタンな印象を受けます。カーボンディフューザー、可変リアスポイラー、スカイライン初の6速ミッションの採用など意欲的なメカニズムも満載です。
1999年1月 BNR34型GT-R発売。Vスペックには量産車初のオートクレーブ工法で形成されたカーボンディフューザー等のアドバンスドエアロシステムを採用、鍛造18インチホイールを装備、トランスミッションは独ゲトラグ社と共同開発した6速MT、ブレーキはイタリアの名門ブレンボ製を標準装備する。エンジンは第2世代最後となるRB26DETT型(280ps/6800rpm、40.0kgm/4400rpm)はR390GT1で培われた技術を活用し、究極のドライビングプレジャーを名乗るに相応しい車に進化した。
【スカイラインの名を捨てて革命的進化を遂げた「日産GT-R」】
スカイラインの枠組みから解き放たれた現行GT-R
現在の「日産GT-R」はスカイラインGT-Rの事実上の後継といえますが、2ドアクーペであること、丸型4灯テールランプを採用していることなどわずかな細部を踏襲している点以外は、開発・設計面で全くの別物です。
GT-Rはスカイラインベースという縛りから解き放たれることで、日本を代表するモンスターマシンとして生まれ変わりました。
2001年、東京モーターショーに出展されたGT-Rコンセプトが6年の歳月を経て2007年にようやく具現化、「新次元マルチパフォーマンス・スーパーカー」として世界にお披露目されました。
【ドイツ・ニュルブルクリンクを舞台にしたポルシェとの対決】
第二回日本グランプリ以来のライバル、ポルシェとのタイムバトル
1964年の第二回日本グランプリからの因縁なのかどうか、近年、ニュルブルクリンクでのラップタイム計測で日産GT-Rとポルシェは死闘を繰り広げています。
2006年 ポルシェ911ターボが7分38秒を計測
2007年12月 日産GT-Rが7分38秒54を計測
2008年4月 08年モデルのGT-Rが7分29秒3を計測
2008年9月 ポルシェ997型の911ターボが7分38秒フラットを計測
2008年9月末 ポルシェサイド「GT-Rのタイムは疑わしい」と異議申し立て
2009年4月 09年モデルのGT-Rが7分26秒70を計測
2010年5月 ポルシェ911GT2RSが7分18秒の記録を達成
2013年9月 ポルシェ918スパイダーが6分57秒という驚異的な記録を達成
【世界屈指の難コースでGT-R NISMOが量産車最速タイムをマーク】
GT-Rが市販車最速記録を樹立
GT-R NISMOが世界屈指の難コースとして知られるドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにて量産市販車の最速記録を打ち立てた。
「NISSAN GT-R」は、新開発プレミアム・ミッドシップパッケージやVR38DETTエンジン、GR6型デュアルクラッチトランスミッションなどの採用により、「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」というコンセプトを具現化した新次元のマルチパフォーマンス・スーパーカーである。
ライバルと目されるポルシェなどと比較して安価な価格設定も特徴のひとつ。発売当初の最も廉価なバージョンは¥7,770,000(税込)という破格の設定。現在のカタログでも¥9,477,000(税込)となっています。高性能でいて扱いやすく、そしてリーズナブルなクルマとして世界で愛されています。
【さらに逞しく進化するGT-R 2017年モデルの誕生】
進化し続ける、それがGT-Rの使命
発表された2017年モデルは最大出力570ps/6800rpm、最大トルク64.6kgm/3300-5800rpmを発揮。
GT-Rの歴史を知ることができたでしょうか。
スカイラインGT-Rから2017年モデルの日産GT-Rまで一挙にご紹介しました。次世代のGT-R R36へのフルモデルチェンジが噂される2020年頃まではこれまでに誕生した数々のGT-Rシリーズを存分に楽しんでおきましょう。
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